漢字検定と算数・数学検定を受検するメリットとは?
漢字検定
漢字検定とは、公益財団法人日本漢字能力検定協会が実施している「日本漢字能力検定」の略で、漢字の読み書きの能力を証明する試験で、受験者数は年間220万人以上になります。(漢検公式ホームページにて公表 2021年5月現在)漢字検定の級は、10級~1級と準2級・準1級の12段階に分かれていて、自分の実力にあった級を受検できます。
漢字検定は、比較的取り組みやすく努力したことが成果として表れやすいため、どなたにもおすすめの検定試験です。
基礎学力の育成・学習習慣を育てる
漢字検定には、漢字能力を正しく身につけることで文章の理解力を高め、基礎学力を強化するというメリットがあります。自分のレベルに合わせて級を選択でき、問題集や過去問を解いて出題形式をふまえた対策をしっかり行うことで、合格へのパスポートを手にすることができます。また合格して達成感を味わうことで、やればできるという自信が持てるようになります。そうした成功体験により、次の目標に向かって前向きに努力し、計画的に学習する習慣を育てます。
こうした学習効果は、漢字だけでなくすべての教科に波及し、学習意欲の喚起や学習習慣の育成の手助けとなります。また、学力アップや高校入試・大学入試に必要なやる気や根気、計画的に学習する習慣を育てることにもつながっていきます。ぜひチャレンジしてください。
高校・大学入試における優遇
こうしたことから、高校入試や短大・大学入試において漢字検定を評価・優遇している学校・大学は多く、漢字能力の証明という理由だけでなく、学習意欲あるいは学習習慣を評価する指標と考え、入試において選考の際の参考、点数化、出願要件という形で活用されています。
算数・数学検定
算数・数学検定(実用数学技能検定)とは、公益財団法人日本数学検定協会が実施する民間の数学・算数に関する検定試験です。計算・表現・作図・測定・整理・統計・証明の能力を記述式の試験で測ります。難易度の高い順に1級、準1級、2級、準2級~11級、幼児向けの「かず・かたち検定(ゴールドスター・シルバースター)」を合わせて、全部で15の階級があり、数学領域の1~5級までを数学検定、算数領域である6~11級とかず・かたち検定を算数検定と呼んでいます。毎年35万人以上が受検し、1992年から累計で600万人を突破しています。(※1)
数学的論理思考力を育てる
算数・数学検定の内容は、教科書レベルなので、教科書の問題を一通り解けるようにすることが合格への第1歩です。算数・数学検定の問題はすべて記述式なので、その問題に対する考え方や解答の仕方がわかっていないと点数はもらえません。一方、答えが間違っていても考え方があっていれば、部分点がもらえます。
2020年から新学習指導要領が施行され、思考力や表現力の育成が重視される今回の改訂においては、算数・数学検定はとても重要な意味を持つと考えます。検定試験に向けて勉強することで考える力や書く力が身につき、基礎力だけでなく応用力の育成にもつながります。小学生など早い段階から受検することで、算数・数学に対する苦手意識はなくなり、合格することで自信もついてきます。今後は今まで以上に数学の力が重視され、文系に進む場合も数学の試験を実施する大学が増えてくるでしょう。数学的論理思考力を身につけることが、21世紀を生き抜くために重要だと考えられていますので、ぜひ受検をお勧めします。
入試における優遇、単位の認定
数学検定を入試において評価・優遇する学校や大学は多く、高校入試では推薦だけでなく一般入試でも評価され、また大学入試では、入試時の点数加算や出願要件、参考要素とするなど、内容はさまざまです。
また、一定の階級の数学検定取得者に対して、単位認定制度を実施している大学・高校・高等専門学校が全国で360校以上あります。(※2)
他にも、数学検定の2級以上に合格すると、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)の「数学」が免除になります。(※3)
※1※2※3 数学検定・算数検定 公式ホームページにて公表 (2021年5月現在)
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個別指導Waseda 運営事務局
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